「最近、肌にハリがなくなっていた気がする」「保湿をしているのに、前より効果が出にくい」・・・
このような変化を感じ始めたときに、関係しているのが『真皮』です。真皮は、前々回の講座でもお伝えしましたが『ハリ・弾力などの若々しさの土台』です。
スキンケアや美容医療の世界でも「老化の中心は真皮にある」と言われるほど、エイジングとの関わりが深い層です。
前々回の講座はこちら▶肌の3層構造とは?基本構造と役割をわかりやすく解説 | 3分でわかる美容知識【基礎③】
この記事では、真皮の構造について美容初心者にもわかりやすく解説します。
真皮の構造

真皮は約1.8mmの厚さで、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を含む基質の3兄弟とそれらを生み出す線維芽細胞で支えられています。
表皮の生まれ変わりの期間とは違い、真皮は生まれ変わるまでに約3~5年と言われているため、肌表面から見えなくても意識してお手入れをしないとダメージが蓄積されやすいということになります。
主な役割としては、
- ハリ・弾力を保つ
- 水分を蓄え、ふっくら感を保つ
- 血管が通り、栄養と酸素を届ける
- 線維芽細胞(せんいがさいぼう)がハリ成分を作り続けている
- 肌の修復機能を担う
の5つがあります。
ハリ・弾力を保つ土台
コラーゲンとそれを束ねるエラスチンがネット状に張り巡らされ、その隙間を埋めるようにヒアルロン酸が存在しています。それが肌のハリ・弾力を支える土台です。
コラーゲンは骨組み、エラスチンはバネの役割をすることでよりしなやかな弾力を与えてくれます。紫外線(真皮に到達するのはUV-A)が到達すると、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・繊維芽細胞が壊され、深いシワやたるみとなります。これを光老化と言います。
水分を蓄え、ふっくら感を保つ
真皮はヒアルロン酸などの基質で満たされ、肌内部の保湿クッションとして働きます。ヒアルロン酸はスポンジのように水分を保持しています。ヒアルロン酸も紫外線によって減少し、光老化の原因となります。
毛細血管が通り、栄養と酸素を届ける
真皮の毛細血管は、表皮の基底細胞や真皮の繊維芽細胞に酸素や栄養を与えます。
表皮には血管がないため、肌細胞への栄養・酸素供給、老廃物の回収は真皮の血流が担っています。なので、血行不良はたるみやハリ低下・くすみ・乾燥小じわ・シワ・乾燥など様々な老化を招くことになります。
線維芽細胞がハリ成分を作り続ける
真皮には「線維芽細胞」という細胞が存在し、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を生産しています。なので、老化はそれらの成分が“減る”だけではなく、線維芽細胞の“つくる力が低下”することでも起こります。
肌の修復機能を担う
ケガや炎症が起きたとき、真皮でコラーゲンやエラスチンが再構築されることで修復が進むので、傷跡やニキビ跡の治り方に真皮の状態が影響することになります。この原理を用いて、美容医療の治療が行われることも多々あります。
まとめ
真皮はエイジングに深く関わる層として解説してきましたが、当然のことながら真皮の影響は肌表面にも“形のお悩み(シワ・たるみ、クレーター等)”として表れてきます。
普段は目に見えないダメージ(特に紫外線)も意識して肌をケアすることで、将来の“若々しさ”に深くつながってくることを忘れないでください。
―今回のポイント―
- 真皮のハリ・弾力は、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸とそれらを生み出す線維芽細胞で支えられている
- 真皮を通る毛細血管は表皮の基底細胞や真皮の線維芽細胞に栄養や酸素を届けている
- ケガや炎症が起きたとき、創傷治癒によってコラーゲンやエラスチンが再構築される


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