美容知識

【12月の肌】”乾燥疲れ”が一気に襲う季節|乾燥・くすみを悪化させるメカニズム

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近年は、暑さが長続きし一気に寒くなる気候が続いています。この記事では、その中での肌状態とスキンケアポイントをまとめています。

12月の肌|前月の”環境疲れ”を引きずる季節

12月は一年の中でもっとも肌変化を感じやすい時期のひとつ。
実はその原因は“12月そのものの寒さ”だけではありません。
11月に受けた「環境ストレスの蓄積」=肌疲れを引きずることで、12月の肌はさらに揺らぎやすくなるのです。

また、忘年会や帰省、クリスマスなど楽しなイベントも多いはず。いつの間にか暴飲暴食🍻なんてことも・・・

12月に起きやすいトラブル

  • 乾燥(粉ふき・カサつき)
  • くすみ(血行不良・角質肥厚)
  • 目元の小じわ
  • メイクのりの悪さ
  • 角栓・ざらつき
  • 敏感状態(赤み・ひりつき)・・・

夏のような皮脂トラブルは減る一方で、“乾燥と角質トラブルの二重苦”が多く見られます。

11月の環境疲れ

11月の肌疲れは『紫外線の遅行ダメージ・寒暖差・湿度低下』が主な原因です。

①紫外線ダメージのひびき

夏の紫外線で肌が弱っていると、さらに外的乾燥が加わり、乾燥や老化が進んでしまいます。

≪紫外線で起こる悪い肌状態≫

紫外線ダメージ肌状態
メラノサイト活性化シミ・そばかすの出現や色みの増強
ラメラ構造が崩れるうるおい生成力・保持力低下
角質肥厚(肌が硬くなる)スキンケア浸透阻害・ゴワつき
真皮ダメージハリ・弾力低下

その遅行性ダメージに乾燥が重なり12月の肌のごわつき・くすみとして表面化します。本来は10~11月に紫外線ダメージによる肌力低下を可能な限り回復しておくことが重要です。

紫外線ダメージについて詳しくはこちら▶【メラニン悩みとは?】シミ・くすみの原因・特徴・改善ポイントを3分で専門的にわかりやすく解説

②急激な寒暖差のストレス(11月~12月)

近年は11月ごろまで暖かい日が続き、「寒暖差が激しい」月になりました。さらに、中旬~下旬にかけて、日中は15~20℃、朝晩は10℃以下になる日が増え、肌のバリア機能は常に揺さぶられています

  • 皮脂の分泌が減り始める
  • 肌自体の水分保持力が低下
  • 血流が落ち、栄養が届かずターンオーバーが乱れる

この”急な気温差”“未回復のまま12月に突入する”ことが、乾燥やくすみをより深刻にします。

③秋の「湿度急落」の影響が続いている

11月は湿度が一気に落ちる時期。
角層水分量が低下したまま回復しきらず、12月の乾燥した外気・暖房風でさらに悪化します。

12月の環境が肌をさらに揺らすポイント

12月は“冬の本番”の入り口。
肌を取り巻く環境は以下のように一気に厳しくなります。

①気温15℃以下→皮脂分泌が大幅に低下

皮脂は気温がさがるほど硬くなり、分泌量も少なくなります。なので、乾燥肌・混合肌の人が悩みを感じることが多くなります。

寒い日(気温15℃以下)の肌についてはこちら▶【寒い日の肌】はなぜ乾燥しやすい?|気温15℃以下でバリア機能が乱れる根本理由

②湿度30~40%台→角層の水分保持力が低いとすぐ乾燥状態に

12月の外気は気温も湿度も低く、空気中の水分保持力が弱い状態。また、暖房が加わることで室内湿度は一段と下がります。

  • 角層の水分が蒸発しやすい
  • ごわつき
  • メイクのり低下
  • 角栓・毛穴詰まりの悪化

“乾燥するのに毛穴だけ詰まる”という矛盾も、この気候の特徴です。

③血流低下→くすみ・むくみ・透明感・うるおい力の低下

寒さによって末端の血管は収縮し、肌の血流が落ちます。そうすると、ターンオーバーも遅くなりがちです。

  • 酸素と栄養の供給が減る
  • 肌の色がくすむ
  • フレッシュ感がなくなる
  • 乾燥が進み、ハリが気になる・・・

11月の疲労が蓄積した肌に、さらに“巡りの低下”が追い打ちをかけます。

ターンオーバーの復習はこちら▶【表皮の役割とは?】肌荒れの原因とも深く関わる知識をわかりやすく解説|3分でわかる美容知識 基礎④

④忙しさ・イベント多い生活も影響

12月はイベントが増え、睡眠不足・食生活の乱れ・飲酒量の増加が起こりがち。

  • 活性酸素の増加
  • 皮脂バランスの乱れ
  • ターンオーバーの停滞

“環境 × 生活”のダブルで肌は過酷な状態になります。

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12月のスキンケアポイント

落としすぎない洗顔へ

バリアが比較的弱っているため、摩擦や洗浄力の強すぎるクレンジングは避ける。寒くても洗顔温度は32℃~37℃を徹底する。

② 角質ケアは“優しく頻度を下げる”

バリア機能が弱り乾燥が目立つ肌はメイクのりが悪くなることがあります。そこに肌に強いピーリングは逆効果。油分(乳液)を重要視した方がいいです。経験上、この間違いをしている方が多いです

③ しっとりより“バランス重視の保湿”

  • 脂性肌:油分厚めにすると毛穴詰まりにつながるため、水分をしっかり入れつつ、薄く油分(乳液やクリーム)でフタをするイメージが良い。
  • 乾燥肌:しっかり油分を足していく
  • 混合肌:乳液やクリームの油分量を部位ごとに大まかに調整する

④ 温度差を減らす生活工夫

  • 暖房は「直接肌に風が当たらない設定」
  • 加湿器を併用(湿度60%くらいが美容適正
  • 入浴で体を温めて血流UP

⑤ 食事・睡眠で“巡りと修復”をサポート

  • たんぱく質:肌の基礎をつくる
  • ビタミンB:飲酒により不足しがち。皮脂コントロールにも〇
  • 深い睡眠を意識した夜の習慣:肌の修復機能を侮るな

まとめ:12月の肌は”11月疲れ×冬の本番”で揺れる

12月の肌は、前月の環境ストレスによる疲労を引きずりながら、
冬の厳しい乾燥・寒さ・生活リズムの乱れでさらに不安定になります。

✓ くすみ
✓ 乾燥
✓ ごわつき
✓ 巡りの低下

これらは「冬が来たから突然悪くなった」のではなく、
秋からのダメージが積み重なって表面化したもの

12月は乾燥によるダメージ(対策しやすい)が多いため、“リセット美容”のタイミングです。
肌を守りながら、巡りとバリアを整えていくケアが効果的。

1月の肌はこちら▶【1月の肌】肌の栄養も滞る| 粉ふき・ごわつき・くすみが悪化しやすい根本理由

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